大学教育再生プログラム(AP) テーマⅠⅡ複合型

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       日英中トライリンガル育成のための高大接続

杏林大学
   日英中トライリンガル育成のための高大接続

テーマⅢ「高大接続」

事業期間:2014年度~2019年度

【取組の概要】

  2014年度「大学教育再生加速プログラム」に採択された本学の取組は、「グローバル人材育成」という教育目標を共有する高等学校との連携に特化する形で、「日英中トライリンガル育成のための高大接続」を目指し、教育内容・教育方法・教育成果等の発展的連携を推進するものである。「大学による高等学校への学習機会の提供」に加え、「大学生(留学生を含む)による高校生への学習機会の提供」(ピアサポート)も実施し、留学の早期化・長期化・複数化への意識を積極的に醸成する。2016年度に本学の教育・研究機能の三鷹市集約(井の頭キャンパスの開設)がなされ、グローバル人材育成に積極的に取り組む高校との高大接続が進展してきており、本学が取り組むグローバル教育との複合的連携を図りながら、社会の要請に応えうるグローバル人材育成を強力に加速させていく。

【取組のポイント】

➢日英中トライリンガルキャンプの開催
➢アドバンスト・プレイスメントの実施
➢主体性・多様性・協働性を評価するルーブリックの開発とAOグローバル入試
➢英語キャンプ・中国語研修の高校生への開放
➢ライティングセンターによる留学準備と高校生への開放
➢高大接続ラウンドテーブルの定期開催、 「高校と大学をつなぐFD/SD」の開催

【キーワード】
「高大接続」、「日英中トライリンガル育成」、「アドバンスト・プレイスメント」、「ルーブリック」

【人材育成目標】

●日英中トライリンガル人材の育成
●大学レベルの教育機会を活用しグローバルに活躍する人材育成
●主体性を持ち多様な人々と協働しつつ学習する態度を評価

【教育上の課題】

 グローバル人材育成という共通の教育目標をもつSGH指定校やグローバル人材育成に積極的に取り組む高校との高大接続によって日英中トライリンガルの必要性を高校生・日本社会に広く普及し、高大一体となって効率的に日英中トライリンガル人材を育成する。そのために、杏林大学の中国語の教育資源を活用し、中国語の必要性を広く高校生に普及するため、ピアサポーター(特に中国からの留学生)による教育機会を提供していく。また、高校生に開放する教育機会を大学の正規科目として扱い大学入学後卒業に必要な単位として認定するアドバンスト・プレイスメントの実施によって、高大接続の円滑化を推進する。

【これまでの取組、実績・成果】

<取組1> 
 「日英中トライリンガルキャンプの実施」
 本学学生と連携校の1年生・2年生を中心に「日英中トライリンガルキャンプ」を毎年実施。ピアサポーター(英語圏留学経験者、中国からの留学生)との協働による英語と中国語によるプレゼンテーション等のアクティビティーを行い、英語・中国語の外国語運用能力の重要性を認識するとともに、グローバル人材への成長を促す教育機会を提供。
<取組2> 
「アドバンスト・プレイスメントの実施」
 本学入学志望の高校生だけを対象にせず、制度本来の意義を踏まえ、修得した単位がより多くの大学で単位認定される、高校生にとってより有益な制度構築を図るという基本方針のもと、近隣大学・連携高校関係者と意見交換の場としてのラウンドテーブルを3回実施。その上で、「アドバンスト・プレイスメントに関する覚書」を9高校と締結。桜美林大学、共愛学園前橋国際大学、創価大学の3大学と「アドバンスト・プレイスメントによる大学間単位互換協定」を締結。2017年度より制度運用を開始し、2018年度には事業取組学部である外国語学部だけでなく、医学部、保健学部、総合政策学部の科目も含め、高校生が受講しやすい教養系の学期中科目68科目を高校生に開放。さらには、夏季集中科目も開講し、99名の高校生に123単位を認定。
<取組3> 
学力の3要素「③主体性を持ち多様な人々と協働し学習する態度」を多面的評価するルーブリックを開発しAO入試で利用
 本事業で開発したルーブリックは、自らの多面的能力(主体性、多様性、協働性、課題発見・解決力)を、高校時代を振り返り、力を入れた経験を4つの領域に照らし合わせ評価。さらに、言語運用能力(対話力・プレゼンテーション能力、聞く、書く、読む)も能力指標を基準にして1~5の5段階で自己評価。2018年度から外国語学部AO入試第Ⅱ期(グローバル型)で書類選考資料として提出を義務付ける形で使用。試験日には、ルーブッリクで自己評価した経験をプレゼンテーションする表現力を評価。言語能力で知識・技能、小論文・プレゼンテーションで思考力・判断力・表現力、ルーブリックで主体性・多様性・協働性の学力の3要素を評価する入試を実施。

【今後の取組の計画】

 本事業は、グローバル人材育成に積極的に取り組んでいる高等学校との高大連携・高大接続を主眼として、より効率的かつ効果的にグローバル人材育成を加速させることを目的としている。母語である日本語に加え、英語・中国語を操るトライリンガルになることが、中国・米国という二大国に伍する日本社会の未来を築くため、そして、地球上のより多くの人とコミュニケーションをとり世界の発展に寄与するためにいかに有益であるかという、本学のグローバル人材育成が拠って立つ認識を高校生にも普及し、グローバル人材になる志を持った若者の成長を促進してきた。採択後毎年、日英中トライリンガルキャンプという宿泊型学修機会を提供し、留学経験者や海外からの留学生を中心とする杏林大学外国語学部の学生と国際志向の強い高校生とが、学年や学校の枠を超えて交流し、英語・中国語・日本語の重要性を実体験する機会となっている。また、ライティングセンターの運営により留学の促進も図っている。今後もこうしたグローバル人材を育む取組は継続実施していく。
 また、アドバンスト・プレイスメントによる単位認定を行うことによって、志の高い高校生に大学レベルの教育機会を積極的に提供してきた。学期中の受講は、高校のカリキュラムが柔軟でないために難しいことがわかってきたが、夏季・春季休業中の集中科目であれば受講が可能である。今後も集中科目として積極的に学修機会を提供していく。本制度を高校生に広く普及するためには、大学間連携が必要である。現在、3大学と単位互換協定を締結したが、今後も継続的に協定締結校を増やし、高校生にとってより魅力的な制度に改善していく。
 学力の3要素のうち特に主体性・多様性・協働性を多面的評価するルーブリックを本事業で開発できた。2018、2019年度外国語学部AO入試で利用したが、今後も多面的評価を行う入試改革を全学的に実施していく。

【本取組における成果と社会へのインパクト】

●グローバルに活躍する日英中トライリンガル人材の育成
●アドバンスト・プレイスメントによる高大接続で、能力・意欲ある高校生に教育・研究機会を提供し学習のインセンティブを与え、一人一人の個性を伸ばす教育の普及
●ルーブリックを用いた学力の3要素を多面的評価する入試の実施

【本取組の質を保証する仕組み】

 本事業採択直後より学内に学長を委員長とするAP推進委員会を組織し、隔月で委員会を開催してきた。2017年度も第16回から第21回までの計6回を開催し事業の進捗を図ってきた。下部組織である高大接続推進委員会が具体的事業実施主体として事業の運営を司り、中期計画高大連携促進実行部会と協働して高大接続を進めている。高大接続推進委員会は毎月開催し、2017年度も第27回から第35回までの9回開催し、事業運営を行ってきている。さらには他大学教員・高校教員の外部評価委員から構成される第三者評価委員会を開催することで、事業計画の妥当性や事業の進捗・達成状況の点検・評価を行い、課題を客観的な視点から分析し各種事業の改善を図っている。

【概要】

具体的な実施計画における指標 2014年度
(起点)
2017年度
(実績)
2019年度
(目標)
高校関係者との意見交換の実施数 17 87 40
高校生を対象とした大学レベルの教育機会の提供数
【回数】
138 15
高校生を対象とした大学レベルの教育機会の提供数
【人数】
63 50
高校生を対象とした大学レベルの教育機会を経た学生の
単位認定数【単位認定数】
8 100
高校生を対象とした大学レベルの教育機会を経た学生の
単位認定数【単位認定人数】
4 50
グローバル関連科目の履修者数 142 4147 175
IELTSおよびTOEFL対策科目・講座履修者数 48 73 100
英語キャンプ参加者数 59 25 50
中国語夏季研修参加者数 60 26 30
ライティングセンター:高校生利用者数(年間) 9 103 40
グローバルシンポジウム・セミナー:年間高校生参加者数 689 400